今年豊嶋さんは自身のYouTubeチャンネルを開設し、当時の心境を語ったが、そのコメント欄には様々な意見が寄せられている。そんな彼に、事件当時の心境やをYouTubeチャンネルを開設した理由、現在の様子について詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/後編を読む)
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豊嶋悠輔さん(33)
「面白いこと」と「人に迷惑をかけること」の線引きができずに
――「おでんツンツン事件」から6年。改めて当時の心境を教えてください。
豊嶋 正直、あの事件が報道されてからの1週間は、よく覚えていないんです。それまでただの一般人だった僕は、連日テレビから取材され、マスコミから追いかけられました。もちろん僕が100%悪いので仕方がないんですが、マスコミへの対処方法もわからず、僕の家族のところまで報道陣が来ていたので、精神的にも疲弊していましたね。
――豊嶋さんがおでんをツンツンする動画を上げてから、炎上するまでに時差があったのでしょうか。
豊嶋 1ヶ月くらいはあったかと思います。元々プライベート用のインスタグラムのアカウントで、短いショート動画を毎日投稿していたんです。人を笑わせたり、楽しませたいという気持ちが強かったので、動画を褒めてもらえると、図に乗ってどんどん面白くしようと過激な動画を作っていました。
――コンビニでおでんをツンツンする動画も笑ってもらえるんじゃないかと。
豊嶋 そうですね。今はなんて幼稚な考えなんだろうって思うんですけど、当時は「面白いこと」と「人に迷惑をかけること」の線引きができていなかったんです。
よく行くコンビニだったので、閉店後であればお客さんもいないし、おでんも廃棄予定のものだったので、それなら大丈夫じゃないかと勝手に判断しました。
結果的にあの動画は多くの方に迷惑をかけてしまって……はたから見たら迷惑系動画投稿者と何も変わらないので。本当に情けないです。
当時「バイトテロ」で盛り上がっていた5チャンネル
――プライベート用のアカウントで投稿していたんですよね。なぜあそこまで炎上してしまったのでしょうか。
豊嶋 5ちゃんねるで取り上げられたのが大きいと思います。当時「バイトテロ」が社会的な問題になっていた時期だったので。5ちゃんねるではそういった話題に敏感で、僕の投稿を発見した人が、スレッドを立てたみたいです。それで瞬く間に拡散されて、僕の本名や実家の住所、家族の写真などがネット上で晒されました。
最初は全く気づかなかったんですけど、知り合いから「おでんを突いた動画が炎上して5ちゃんねるですごいことになってる」と電話が来て、初めて自分の状況がわかりました。
僕自身について晒されたり、報道されるのはいいんですけど、家族にも迷惑がかかっていたので、それがしんどかったです。子どもがいたので、小学校でいろいろ言われることもあっただろうし、僕の母親は学校関係の仕事なので、僕のバカな行動のせいで相当迷惑をかけてしまったと思います。
フジテレビにつけられた「おでんツンツン男」というニックネーム
――炎上してしまった時、自分のやったことに後悔はありましたか。
豊嶋 後悔しかなかったですね。メディアから取材された時になんて言えばいいのかわからなくてテンパってしまって、切り取られて報道されるのがすごく怖かったです。
20後半にもなって面白い事と人に迷惑かける事の線引き出来なかったのか
「家族がいるので名前を公表するのはやめてほしい」と言うと、フジテレビは僕に「おでんツンツン男」というニックネームをつけました。その名前を面白がる人が増えて、余計にネットで拡散されていきました。
――家族から何か言われたりしましたか。
豊嶋 母親も気が動転していて、何が何なのか全くわかっていないような状態でした。
事件後、母からこれ以上ないほど怒られました。「何で悪いことと正しいことが分からんの!」と。28歳で母にこんな思いをさせる自分が情けなくて、申し訳なかったです。
コンビニに謝りに行く直前に逮捕されて
――それから数日後に威力業務妨害と器物損壊容疑で逮捕されるんですよね。
豊嶋 逮捕された日、僕は迷惑をかけてしまったコンビニに謝りに行こうと思っていたんです。「開店前のこの時間にお伺いします」と連絡をいれて、友達の車で向かいました。でも、その時には警察の方が張り込んでいて、謝りに行く直前で逮捕されました。
――まさか警察沙汰にまで発展するとは思わなかった。
豊嶋 逮捕されるとは思っていなかったですね。ただ、正直言うとホッとした部分もあったんです。SNSでは毎日「お前今から殺しに行くからそこで待ってろ」とか「住所教えろ!」といったDMが来ていて。家の電話も鳴り止まないし、実際に家の周りにいろんな人が来ていたんです。逮捕されたことで、世間からの容赦ない罵倒から守ってもらえると思いました。
逮捕されてからも、常に頭が真っ白でボーッとしていました。四六時中誰かに襲われてるような感覚で、訳がわからない気持ちのままいました。
さらに強がって、挑発するような動画を投稿してしまい…
――炎上後に鼻をほじりながら「反省してま~す」と話す動画を投稿されましたよね。これによって一層状況がひどくなったようにも見えますが。
豊嶋 本当に今考えるとバカだなって思うんですけど、当時はわざと強がって、挑発するような動画を投稿してしまったんです。殺害予告をする人や家族を晒す人たちに向けて投稿したんですけど、それもテレビで報道されました。
おでんをツンツンした動画の後にその動画をつなげて報道されたことで、当然「全く反省していないじゃないか」という声が多く届きました。今考えると、自分の行動がバカすぎて情けないです。
――その後コンビニとは何かやりとりがあったのでしょうか。
豊嶋 謝りに行く直前に逮捕されてしまったので、謝罪は実現しませんでした。ただあの事件の後、全国のコンビニはおでんの蓋を閉めることを徹底するようになったと聞きます。社会的にすごく影響のあることをやってしまったんだと実感しました。
家族にまで誹謗中傷のコメントが
――最終的には不起訴になっています。そこに対してはどう思っていますか。
豊嶋 結果的に不起訴ですが、多くの方に迷惑をかけたことは事実ですので、そこに対する反省の気持ちは今も持っています。
それまでは人を楽しませることが一番で、モラルとか常識とかは軽視してしまっていました。みなさんから叱咤されたことで自分の未熟さに気づくことができましたね。あのまま炎上することなく生きていたら、今のように自分の幼稚でバカな考えを反省し、改めることもできなかったので、すごく感謝しています。
――たしかにSNSであれば、何を言っていいという空気はあるような気がします。
豊嶋 僕の経営するお店に、今でも電話がくるんです。無言なので切ろうとすると「ツーンツーン」とか「殺すぞ」って言われたり。6年経ったからと言って、世間から許してもらえたなんて思ってはいないですけど、ちょっと大変だなと思うことはあります。
予期せぬことで時代の流れがガラッと変わることも
――今も動画投稿はしていますよね。事件後に気をつけていることはなんでしょうか。
豊嶋 自分の判断だけではなくて、動画を投稿する前に第三者に確認をしてもらうようになりました。公開前に友人や家族に見てもらって意見をもらっています。
最近は、社会の流れが速くなっているような気がします。例えば数年前はよかったことが今は非常識になっているとか。予期せぬことで時代の流れがガラッと変わることは、今後もあると思います。
だからこそ世の中のニーズに合わせた笑いをどうしたら与えられるのかを常に考えながらやっていこうと思います。(#2に続く)
撮影=吉田佳央
〈おでんツンツン事件から6年〉別居中だった妻とは離婚…三児の父・豊嶋悠輔(33)が語る、苦しかった炎上後の日々 へ続く
(吉田 佳央)
コイツ本人を教育・しつけしたのはコイツの親だろ
嫁は関係ないだろ!って言いたいのか?
コイツを容認してしまうコイツと同じ価値観持った存在だろ
子供は関係ないだろ!って言いたいのか?
コイツに似た価値観を持つように育ちコイツに似たような事を将来的にやるんだろ?
しかもそれを教育・しつけするのがコイツとその嫁という
こう考える人がいても別におかしくないし叩かれて当然なんだよね
やり過ぎだ~なんて被害者ツラされてもねぇ
子供育てらんねーだろ、
おでん鍋にフタさせたのはいいぞ