【音楽】花＊花　活動休止経て２３年目、長続きの秘けつは「おおざっぱに自然体」

「あ～よかった」、「さよなら大好きな人」のヒットで知られる女性デュオ「花＊花」の、こじまいづみ（４６）、おのまきこ（４５）が、１２日に新ミニアルバム「５Ｂ２Ｈ」（ゴー・バック・トゥー・エイチ）をリリースする。収録曲のテーマや、メジャーデビュー２３年目を迎えた思いを語った。（奥津　友希乃）

アルバムは、新曲「旅の終わり」など全７曲を収録。１１月からは、発売を記念して７都市を巡る全国ツアーを行う。

おの（以下お）「昨年のアルバムのコンセプト『旅に出る』に呼応して、今回は『帰還』や『帰り道』を全体のテーマにしています」

こじま（以下こ）「制作の過程で人生の旅のどの地点にいるか、どこに向かって帰りたいかを考えました。めちゃくちゃ満足いくものにできたと思っています」

デビュー当初から、作詞・作曲はひとりで、曲ごとに担当する。レコーディングは「できるだけライブに近い状態を大事にしたい」と一発録りに近いスタイルで行う。

お「まずはそれぞれで作り始め、行き詰まったら『ちょっとお願い』とそっと渡します。ひとりだったら完成しなかったであろう曲もたくさんあります。作詞も作曲もやる２人だからこその強みかもしれません」

こ「レコーディングは、楽器をやってくださるミュージシャンの方々との化学反応を楽しんでやっています。一緒にせ～ので始めて一気に最後まで録りきる。ほぼファーストテイクに近い感じです」

メジャーデビューした２０００年に「あ～よかった」でＮＨＫ紅白歌合戦初出場。０３年に活動を一時休止し、０９年に再始動した。

こ「デビュー後の３年間は、忙しすぎて記憶にないです。それぐらい駆け抜けたって感じだったよね」

お「記憶ないよね。でも休む期間があったおかげで、音楽と自分たちの距離感をちゃんと考えることができました。一般的に女性同士だと結婚や出産など環境が変わるような出来事もありますが、うちはチームスタッフにも女性が多いこともあり、そこも無理せず自分たちのペースでやらせてもらってきました。今は『あ～２人で音楽やっていてよかった』と思っています」

共に兵庫出身で、現在も地元・関西を拠点に活動を続けている。

お「売れたら東京に住みたいみたいに考えたこともなくて、今も関西で続けています。でも、いまここ（東京・四ツ谷の取材会場）に来るまでも街並みを見ていたら、すてきだなって思いました」

こ「分かる。ツアーで北海道に行けば北海道いいってなるし、沖縄行くと沖縄住んでみたいって思うよね」

お「うん。いまの時代どこでも仕事ができるしね。そういう意味では、昔の方が東京は仕事に来る場所と思っていたけど、今の方がこだわりがなくなってきたのかもしれません」

（※中略）

２３年目を迎え「目標や約束事はない」と自然体なスタイルはこれからも変わらない。

こ「おおざっぱ同士だから続けてこられたんだと思います。これからも周りに感謝して楽しみながら、自分たちなりの音を紡いでいけたら」

お「たぶん２０代の頃のようなかわいい恋愛ソングはもう書けないと思いますが、誰しも経験あるようなことや身近にあることに目を向けて、歌を聞いてくれる人の心に寄り添えるたらうれしいですね」

(おわり)

「雨の雫」をメジャーシングルで出してほしかったな。
多分「さよなら大好きな人」を少し変えただけなので出さなかったんだと思うけど
出来としては「雨の雫」の方が数段良い。You Tubeとかに「雨の雫」が残らんのが勿体ない