東園田町総合会館は、東園田町会が阪急園田駅前の市有地にある旧総合会館(1980年築)を建て替えた施設で、鉄骨4階建て、延べ床面積約810平方メートル。町会の事務所や会議室のほか、一般の人も利用できる貸しスペースを備える。2012年以降、市の公共施設集約化の一環で、近くにあった園田地区会館(現園田東生涯学習プラザ)の移転に伴い、貸しスペースなどの機能を補完しようと、市が町会側に旧総合会館の建て替えを提案。18年7月、園田競馬場の周辺整備事業費を財源として、市が町会に2億円を交付する確認書を交わした。
町会は京都市の施工会社と20年9月に1億7200万円で工事請負契約を結び、補助金の残りの約3000万円は解体や設計費などに使用。建て替え工事は21年7月にほぼ完了した。
◇落成式当日に発覚
ところが、稲村和美市長も招かれた7月末の落成式当日の朝、施工会社が鍵をかけて入れない状態にしていることが発覚し、式典は急きょ中止に。1階に入居するコーヒーチェーン店を除き、町会が使う事務所や会議室は中に入れない状態が続いている。
施工会社は、工事期間中から資材の高騰や電気系統の設計変更などで追加工事代金が発生することを、町会が工事の監理業務を委託していた現場監督の男性に伝えていたと主張。「追加代金の約6000万円が支払われない限り、建物の引き渡しはできない」としている。
一方、町会は追加代金について落成式の直前まで聞いていなかったと反論。「発注前に直接相談してくるべきだ。工事が終わってから契約金以上を支払うことはできない」としており、追加代金のことを知らせなかった現場監督の男性についても、今後責任を追及していく姿勢だ。
町会は21年12月に建物の引き渡しなどを求め、施工会社を神戸地裁尼崎支部に提訴し、現在も係争中だ。町会の田中靖二会長(77)は「鍵を渡してもらうことがまず第一だ」。施工会社の社長(73)は「下請け業者などへの支払いがあり、引くことはできない」と話す。
園田地区に約60年住んでいる女性(73)は「地域のお祭りや読書会などを新しい会館でやろうと予定していたのに、全てパーになってしまった。町会から十分な説明もなく、一体どうなっているのか」とため息をつく。【中村清雅】
毎日新聞2022/3/16 16:44(最終更新 3/16 17:14)
https://mainichi.jp/articles/20220316/k00/00m/040/212000c
施工会社「公共事業では普通のやり方なんで」
兵庫県警もグルだった最悪の事件
施工会社だったらそんなの知ってるはずだろうに
公金入ってるんやから兵庫県の業者に発注しろや。